1/16 冬将軍牙を剥く
年々歳々元気等しからず、体力の衰えは隠しようもなく、10分掘っては休憩、老いた心臓は悲鳴を上げていた。
新築当時は回りに家は無く、また総二階に下屋は無く、屋根雪降ろしは簡単であった。が、その後あれを付けこれを付けたら雪降ろしはとてつもなく面倒となった。南葉山の麓の我が庵にも雪はテンコモリに積もっていた。
築28年その昔中曽根康弘元首相に付けられた別名「風見鶏」も休むことなく今も現役で風を読んでいる。今日の風向きは北西だ。
非力なのは筆者だけではない。中古で買ったこの除雪機、苦楽をともにすること10年にもなる。
故障知らずの頑張り屋で努力賞ものである。テレビでお馴染みのヤン坊マー坊天気予報の
ヤンマー製である。この除雪機、嫌になると雪に食い込まずドンドン乗り越えて行くから始末が悪い。
灰色の空と雪に閉じこめらているじじとばばに嬉しい便りがメールで届く。長男の孫娘が今日で満一歳の誕生日を迎える。、孫二人の写真を送って来た。そういえば昨年の明日出産祝いに雪降ろしも早々に駆けつけたことを思い出した。孫の成長はじじとばばにとって何よりも嬉しいことである。
ところで孫達は段ボールに入って何遊びをしていたのだろうか。まさかホームレスごっこでもないだろうが。創造的な遊びに違いない。