7/3 尾木ママ大いに喋る
最近バラエティ番組で大ブレークしている尾木ママこと教育実践家尾木直樹氏の講演が午後文化会館にて行われた。女っぽい仕草と語りで国民に大いなる人気を博している御仁である。
筆者の年代ではガチガチの教育実践家、教育評論家としてのイメージが強い。昔の実践を知るその道の方々からは最近のママ風の仕草にはかなり眉をひそめる方も多い筈。筆者もそうであったが、今回の講演で誤解であったことが明々白々。
お説は、「今の今をありのままの姿で輝くこと、さすれば明日も光輝くことであろう。」・・ということであった。
その昔女性化した男性や女性化した男性など、人と違っているというだけでいじめに遭ったり、差別されたりしていた。時代が変わってそんな人ほど、今光輝いていることは事実。このことが大事である。イクメンもその象徴的な生き方の一つとか。
以下 感銘を受けた尾木語録をいくつか挙げたい。
学校教育及び家庭教育における提言
① 今の時代だからこそ「基本的信頼関係」が大事
② 女性は子供のためと子供を育てる自分のために利己的となる。男は極楽とんぼ
③ 日本の子供たちは家では親とうまくつきあえない、学校では教師とうまくつきあえない。虐待が多いのも事実。
④ 乳幼児期の親子の信頼関係は、TVを見ながら授乳している親の様子からして、親子に真の信頼関係が生まれるとは言い難い。親が子供目線で授乳すること、語りかけることで信頼関係が確かなものとなる。出産後母親のお腹に新生児を抱かせるカンガルー効果も信頼確立の一例
⑤ 飛行否非行に走る反抗期の児童生徒は、教師や親の注意を引こうとして自己主張しているに過ぎない。本音でぶつかり、褒めて育てる対応が大事。批判し、押さえつけることから信頼は生まれないし真の解決は望めない。
⑥ 学校で5点の試験結果を持って帰ってきた子供に親としてどう対応したらいいのか。叱られることを予想している子供を叱れば子供は言い訳をする前に反発する筈。「どうしたの?そう、大変だったね。」と共感的態度でじっくりと聞く姿勢を見せるべき。
今大学が大変
① 今大学を卒業しても全員が就職できない。学生の就職率50%~60%止まり
③ 大学までモンスターペアレントに脅かされている現状
④ モーニングコールされて起きる学生、モーニングコールする親
⑤ 大学生まで家庭訪問をしていr現状 大人になれない子供 大人にしない親
⑥ 今関東関西の学校を問わず学生の就職浪人が増えて、大学5年生となる留年組はザラ
⑦ 日本の一流企業は外国人を大量に採用し始めている。
・世界的にグローバルに見ることのできる外国人
・英語が堪能、たくましく生きることのできる外国人
・コミュニケーション能力(人づきあい)が抜群の外国人
逆を言えば日本の若者は上記の点で劣っていると言える。
年寄りのツブヤキ
そういえば、今国は震災も加わって多くの矛盾や課題を抱え込んでいる。こんな時にも若者は行動を起こすことをしない。主張もしない、国を憂い、人を憂い、悪を憂うなら何故、若者だけで行動を起こそうとしないのだろうか、ライブに行く様子を見る限り刹那的に生きているとしか思えない。筆者も含めて今多くの国民はあらゆるメディアの情報操作により、洗脳されつつあるのではないだろうか。その昔閉塞状態に陥った日本は、海外に進出したり、最後は戦争まで突き進んだ苦い経験をもっている。戦争はしてはいけないが・・・。長い私見になってしまった。
講演後半ともなると尾木直樹氏は本性を現し、もとの教育実践家教育評論家に戻っていた。
そして続けた
① 今の日本のように教科至上主義、基礎基本一辺倒ではでは、伸びる子供を伸ばすことはできず、世界から取り残されてしまうばかり。
② 今後、教科に関係なく従来の「総合」的な考えで物事を先見的横断的にグローバルに見る目を養うことが大事と結んでいた。わずか2時間弱の講演であったが、バラエティ番組デビューで教育持論を国民に知ってもらいたい氏の思いを本人の口から聞いた日曜日の午後であった。1500人の聴衆の内、仮の姿尾木ママ以外の姿を知った人はいかほど居ただろうか。 ステージから遠い筆者の席、小柄な氏のオネー言葉も聞き取りづらいところもあったが、勝手ながら聞き取りの一部を紹介させていただいた。span style="color:rgb(0,153,51);">。誤訳があったら赦々。