8/17 一ヶ月の出会い
「月一のボラの00です。」の挨拶で入った傾聴ボラ活動の日、2時間のコマの始まりだ。
お盆ムードはどこかへ捨て、延びない背筋を伸ばし、きびきび動作に心がける。。いつもなら数名の利用者が待っているのだがお盆のせいか保育園同様誰も来ていない。代わりにスタッフ総出でのお出迎え。今日の相棒はオオイさん。月一の筆者はここでは、「映画のお兄さん」と記憶されているようだ。
ホールの天井にはきれいなデスプレイが施され、和やかな雰囲気を醸し出している。
利用者は順番にお風呂へと案内される。待ち時間に折り紙をしたり、唄ったり、お絵かきをしたり、と様々なイベントや活動があり、傾聴ボラはこの間個々のお悩みやお話をお聞きすることになる。惜しいことに月1回の傾聴では、誰から何をお聞きしたか、記憶も薄れ、また同じことを聞くことに、痴呆気味に陥るとはボラの方である。否筆者の方である。
今日持参した映画は、昭和30年代日本の農村を映し出した映画「今どきの嫁」。飯田蝶子さんが主演する典型的な嫁いびりの映画。アンコールがあったかどうかは知らないが2本目に突入。その題名も「夫と妻のけんか」である。9月の再会を約束し、手を振って別れることに。
今思うに、幸せな生活の大本は勿論家庭・家族だが、その家庭が今や少子高齢社会の狭間で機能しなくなりつつあることも事実。遠くの親戚より近くの隣人・・・と言われるように近くに小さいながらもコミュニティを形成し、互いに助け合う共同生活の場を作ることが今後益々求められることになるだろう。隣人と仲良くし、町内会の防災組織や医療機関の支援を受け、自立の気持を持ちながら一日一日を楽しく暮らすことが大事。筆者が関わっている民生、傾聴ボラ、パソコンボラ、映像ボラなどの活動などは貧者の一灯に過ぎぬが交わす言葉から笑顔を引き出せれば望外の喜びと言えよう。