1/10 この国の惑星は老と若が玉石混交のごとく賑やかだ
朝一番民生の呼び出し電話あり、朝飯もそこそこに出向く。「体調思わしくなく来てほしい」とのこと。持病もちで一人住まいの本人にとって、誰にすがればいいのか迷ったことだろう。あちことの病院に電話をかけたとか。分かっているが毒と薬、清濁併せ飲まざるを得ない性(さが)が痛々しい。
いつものことだが話を聞き、相槌をうち、胸のつっかえを取り除けば「ほっと」した顔になるから不思議だ。寂しさに耐えた御仁である。筆者より10歳も若い。よく言われる「自己管理」「自己責任」「自己実現」ができれば即立ち直れるのだが・・。
その2 じじ3人組の友人から電話あり、「森の幼稚園てくてく」の餅つき活動に出ないか。」と。若い息吹に囲まれ気持ちもリフレッシュさせることも大事・・ということで出向く。
2歳くらいから年長までおおそ20名の園児が餅つきの準備。スタッフと保護者で総勢10名くらいだろうか。鉄工所オーナーの好意で工場を借用し、2馬力のじじ力を加え二臼(うす)の餅をつく。園児用のミニチュアーの臼も加えてたにぎやかに、楽しく、おいしい餅つきは1時間半でお開きとなった。これほどおいしいお餅を食べたのは久しぶりだ。
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つきあげたお餅の前に群がる園児たち、黄粉、おろし餅、お汁粉とメニューは少ないがおいしい餅に目がない園児たち。いつまでもその場を離れることはなかった。
冬の学び舎は一軒の民家、借家である。夏場大荒れの日以外は森が学び舎。正月明けに降った雪が遊び仲間となる。肥料袋が簡易すべり用具、次のもち米がふけるまで全員がしばし雪と戯れていた。