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2/22 ゆとり教育の功罪

 日本社会全体が閉塞感に陥っている今、多くの社会制度や教育の見直しが求められている。ちょくちょく出る「ゆとり教育の功罪」だがアサヒの投書欄には 「ゆとり世代のプラス面も見て」と題した23歳女性の投書が紹介されていた。
ゆとり教育のおかげで学力が低下した・・・とは最近の大方の論評だ。これに対してゆとり時代に育った投稿者の意見が述べられたもので、施策の負の部分にだけ目をやり、成果に目をやらないのはおかし、と訴えていた。さもありなんの一人だ。
 私見だがそもそもゆとり教育のイントロは日本の経済界から始まった筈。当時欧米に比して日本の経済界は週40時間を超えたオーバーワークの労働状態。このような過酷な労働状態から生まれた製品は買わない、というような風潮が生まれ、輸出上好ましくないとされながらやむなく週の労働時間を40時間に近づけることに。そこで学校もこれにならい、隔週土曜日を休みにし、最後は完全週5日制、週休2日制となったと記憶している。
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          上の写真、PCネットのサノ氏から配信された新津の花きセンター花のひとつ、はて名前は何だっけ? 
さらに、入試に支えられた学力向上路線では人間の「生きる力」「生き抜く力」「考える力」を育成できないとされ、教科の持つ知識や特性を横断的(串刺し)にして課題解決に向けさせようとした「総合的な学習の時間いわゆる「総合」が生まれた。
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     これもサノ氏から配信された花の一つ、はて何だっけの2
 週5日制が施行され、総合的な学習の時間が新設されたために算数や数学、理科などの学習時間が削られ、指導内容が精選された結果学力の低下は火を見るよりも明らかとなった。いわゆるゆとり世代に見られる負の面がここに浮かび上がる。
 お叱りを覚悟で追記させていただくなら、これまで総合的な学習の時間が教員の仕事をさらに複雑にし、多忙感を煽り立てたと異言っても過言ではない。大学まで鍬や鎌を持ったことのない若き教師が田畑を耕し、地域の方々の力を得て子供たちに教える農業体験などには、プランナーやコーディネーターの役割が求められ、試行錯誤の連続であった筈
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 指示待ちの子供、生徒、学生を作った元凶は知識偏重、学力一辺倒の学力観以外の何者でもない。目的を持ち、方法を考え、結果を推測できる学力が「生きる力」の原点となる。
 だが、資源国家に非ずの日本の生きる延びる道はただひたすら学問をし、知的財産を売り物にした加工貿易に徹することに尽きる。少なくともテレビのお笑いにうつつを抜かしている暇はないのである。
 乱暴で独善的な論評で失礼した。年寄り(筆者)は思いを貯めておけない悪い癖あり。先が短いから・・・

 市内の各施設にはすでにご覧のような観桜会のポスターが掲示されている。雪の下で春の山野草がじっと開花を待っているように、桜も待っている。それ以上の雪に痛めつけられた上越市民は待っている筈。春を愛で桜を愛でる4月の到来を指を折りながら待ち望みたい。
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by m-gamano | 2012-02-24 21:39 | 我が家のこと | Comments(0)

幸せ探して


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