3/10 日本全国東も西も寒し
3歳になった孫娘は、さすが大阪の女の子、大人顔負けの口調でまくしたてる。口の重い越後のじじとばばはただただ感心やら驚くやらであった。10日は春を告げるいちご狩りに奈良は明日香村へ、無料で入場一番頬張ったのはこの孫娘。若さを謳歌し本日自己実現の勝ち組とはこの子かも。
明ければ11日、日本中忘れることのできない東日本大震災に見舞われた日から1年目。朝からマスコミは震災にまつわる特集を組み報道のボルテージは上がりっぱなしであった。この日の観光は初めての大阪城見学。
筆者大阪に出向いたのはたしか4回目かも、だがほとんど素通りだ。大きな石垣、誇らしげな金のシャチホコ(メッキか)、高い天守閣、深い掘り、韓国と中国の観光客も多い。
天守閣から眼下には大阪城梅林を認む。歩くこと30分以上か、外堀に沿って紅白梅、ピンクといろいろ楽しむことができた。枝振りもしだれ梅、角ばった枝振り、ピンと伸びた若い枝についた花々はじじばば組の写真隊の絶好の餌食となっていた。筆者の1400万画素のコンパクトカメラではこの程度の出来栄え。
この日の午後、息子のマンションのゲストルームにて、午後2時46分を静かに迎える。テレビに映し出された帝国劇場の全国追悼式に合わせ、1年前の大震災で尊い命を落とされた2万名の御霊に筆者も1分間の黙とうを捧げる。逝った者の無念さは計り知れないが残されし者のこれから経験するであろう多くの艱難辛苦には同情を禁じ得ない。国民が心を一つにして復旧復興を果たさねば・・・。
昨日、東大寺境内で孫娘と震災復興を祈って募金活動をしていた僧侶に捧げたわずかばかりの献金はどう生きるのだろうか・・。