5/16 老い方にもいろいろあって
変に哲学めいた話を柄にもしてしまったが。14日は教員OBの会員が一堂に会し互いの健康を祝し残された人生に乾杯をする日となった。冒頭昨年度逝去された方々のために黙祷を捧げたが年々増えていくようで寂しい。
もちろんここに集える人は元気風な人ばかりだ。歩けて、しゃべれて、酒を飲めるラッッキーな人たちばかり。酒が入れば酒の力を借りていつもとは違った行動に出る御仁も多い。長寿会員も多く、卒寿が二人、米寿が9名、喜寿が15人と多いが出席者はその半分とやや元気がない。筆者も先日市からシルバーサポートのカードを頂ける歳になった。お風呂は30%から50%OFF、市の施設ならやく半額というからうれしいばかりだ。もっと待ち遠しいのは医療費が1割負担になること。今の3割負担は多くの年金暮らしにはつらい筈。
さて翌日は月一度のディサービスの傾聴ボラの仕事。本日も二組の映写システムを持参し、高齢者と障害者の二つのロビーで上映することに。持参したビデオも「家族の絆」「壊れた湯飲み茶碗」(同和作品)等々と
今では誰も語ろうとしない人権教育に使われる作品。ここの施設に通う多くの高齢者の皆さんは心豊かな人たちばかりだ。スタッフのてきぱきとした世話にも「ありがとうありがとう」の声出しは忘れない。
今日のテーブルには全てこのような季節の花が多く生けられており、花を見るだけで心和む方も多い。大きなピンクの花びらは桜に負けぬ気高さと鮮やかさが売り。確かこれはさつきと見たが違うだろうか。
ロビーの壁にはこの時期のプレゼンが施されていた。高田城にあやめだろうか、そして、鯉のぼりとチョウチョが元気だ。一雨毎に緑は濃くなり、風も湿り気を帯びてようやく高田の空気となる。
施設利用者のためには、いろいろな小道具が備えられている。いわゆるリハビリのためのものである。おはじき、お手玉、ソフトバレーボール、積み木、塗り絵、四文字熟語作り、豆拾い等々数え上げればキリがないほど道具がそろっていた。壁面には通所者の皆さんが作った塗り絵の作品展やパズルの作品展もたくさん。
さて、酉を飾るのは我が家の雑草に選挙された坪庭。冬に伏せておいた鉢の穴から苦し紛れにはい出してお天頭様を拝んだ草の姿だ。もやしのように弱々しい茎、今病からやっと解放されたような姿は哀れである。
来週に帰ってくる孫たちのためにもきれいな壺庭にせねば。じじはますます忙しくなる。
そして、今日は5月16日寝床からラジオは「今日は何の日」を告げていた。そして「旅の日」と告げていた。
その昔俳人松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出発した日だとか・・。アベノミクスで景気がよくなっても我が家に旅話は出ない。浮かれるのは給料取りだけだろうに。