6/26 学校田の稲はすくすくと
学校田の世話は5年生26名がまるごと任される。そしてこの作業を応援するするのは日中は時間に「余裕のある老人会」の有志。本日の作業は場所による生育の違い調査・・・と側溝堀りの作業の二つ。
8畝ほどの広さの田んぼの取水口に近い所と真ん中、そして排水口の三ケ所。6株四方で36株ずつ、背丈と色具合、株数(分結具合)を調べることに。結果は歴然、取水口と排水口の株数や背丈は正に大きな相違。
加えて驚いたには田のそばに立つ防風林だ。日陰による生育の影響は大きいことも判明。
田んぼの畦には成長記録を記入する看板が取り付けられ、児童が調査結果を記入できるようjになっていた。
この日、全校朝会後の1限、5年生が集まった。指導する老人会長の話を聞き、コメが口に入るまでの長い道のりの一段階であるこの時期の作業を実感したようである。今問題になっているTPPなどを話題にしたらさらに食いついてくると思うのは私だけであろうか。
私が思うに農業体験から得る大きな収穫はズバリ「忍耐」であると確信する。現代農業は機械化され、肉体労働はかなり緩和された。昭和30年代の日本の農業は牛馬と一緒の作業であった。農家の小学生は立派な働き手とされ、終日いろいろな仕事が任され、農繁期などは大人顔負けの仕事をこなす羽目に。広い田んぼの向こうを見ながら一鍬一鍬乾いた土を掘り起こす作業など忍耐なくしてできる仕事ではなかった。忍耐×忍耐の連続であったように思う。
今の農業体験は言葉は悪いがつまみ食いでしかないと言。現状では泥んこになって農業できる環境にはないのが残念で仕方なし。それにしても今の子供たちは多忙だ。筆者曰く・・・シンプル&ベストの学習を推奨したい・・・。きっと創造と工夫が生まれる筈・・・。