8/1 梅雨明けぬ間に8月突入
シーカヤックを操るインストラクターは2名、その外スタッフが数名とあとは頼りになるかならぬか分からない爺組二人である。近隣の小学生がほとんどの陣容。
浜茶屋に入るのは数十年振り、思い出すのはかんかん照りの中で食べる熱くて高いラーメン、ナスやじゃがいもに鯨の脂身を入れた鯨汁、砂に砕け散ってじゃりじゃりと砂混じりのスイカ割りのスイカ、日焼けの後遺症は定番、翌日からひりひりと真っ赤に焼けた火傷の美肌・・・歳とともに目が肥え、ビキニのお姉さんに目が釘付け・・そんなこんなで記憶はチョン。それにしてもウイークディの浜茶屋に人はいない。
岸には、バナナとおぼしき形と色のシーカヤックが2艇、二人乗りで子供とインストラクターが乗りこぎ出でることになる。
筆者の長い趣味生活の中心は実はラジコンではなく船だ。。中学校時代から制作した手こぎボートやエンジン艇の数は6艇を数える。バインダーのエンジンにプロペラをつけた船、山のため池で進水する。回転が上がると振動でビスやナットが緩んで分解寸前となった。双胴船も作ったがプールの中ではターンができず、これまた分解の憂き目に。それにしても授業中に時間年休をいただいて姫川港から乗ったボルボの試験艇はすざましかった。波頭を乗り越えながら100キロで飛ばすのである。
子供たちに船乗りはいい想い出になったようだ。救命胴衣を着け、離岸堤を迂回する様はまさにサマになっていた。
海岸に出て子供たちがすることと言えば波遊びと砂遊び。巨大なキャンパスに作り上げる作品は公園のそれとは桁違いに大きい。しかも、波との戦いが続くだけにスリル満点となる。
おじいちゃんに連れられて来た子もいたが頼りになるおじいちゃんはスタッフの一人に数えられ、一緒に波に戯れていた。
海岸と言えばサザエ、爺組の仕事は火起し、とサザエの壺焼きとソーセージの丸焼き。サザエはややじゃりじゃりの砂入りであったが美味この上なし。
午後の活動の一つにクラフト作りがあった。海岸に打ち寄せられた流木、それに貝殻やサンゴを吊してやじろべえ風に玄関に飾るものや流木でミニ筏作りに挑戦す。
本日の団体はNPO法人「緑の学校」が主宰した活動だ。学校のグラウンドで試合が行われた場合は選手たちはグラウンドに敬意を表して「お願いします」「ありがとう」の礼を尽くすが最後に海に向かって「ありがとう」のシュプレヒリコールが行われた。
日に焼け、炭火に焼け、汐風を浴びてくたくたに疲れた筆者を待っていたのは本日のご褒美。大宴会であった。パソコン仲間の暑気払い、所は春日山駅前の春日亭、もちろん2時間飲み放題コース。酒飲みも命がけだ。自宅から30分徒歩にて駅までそこからふたつ駅を移動し、また歩いて10分の春日亭である。汗だくの飲み放題コースは年寄りにはきつく、酔いは新幹線のごごとく回りは速く、3次会のお開きの声を聞いたのが何時だったのか定かではない。後悔が先にくることはなくいつも翌日だ、これとて知る由もなかった。