人気ブログランキング | 話題のタグを見る

9/11 農業は国の基である

 快晴となった本日、5月に植えた黒田の学校の稲が実り刈り取りの運びとなった。この田んぼ、耕作放棄地となっていた8畝を借りて5年生が老人会の支援を得て世話をしてきたもの。
 ただし、この田んぼいわくつきであった。どぶ田で今でも粘土質のあぜ道部分はくるぶしまでぬかる難物。加えて数日前からの大雨は「こがねもち」の餅米を倒伏させ、作業を難しくしていた。
9/11    農業は国の基である_b0161371_2111954.jpg

 それでも子供たちは元気だ。水分を含んで重くなった稲束をぬかるむ中で刈り取り、老人会のメンバーの指導を受けて藁で束ねることに。なかなか縛ることはできない。持ったそばからパラリとばらける始末。
9/11    農業は国の基である_b0161371_21113592.jpg

 4時間え終了の筈はとっくに終わり、未だにこれだけ残ってしまった。正にしまった・・・である。
9/11    農業は国の基である_b0161371_2111575.jpg

 この時期どこの学校でも学校田を作っているところは稲刈り作業が満開の筈。こととらも「上越タイムス」や「JCV」が取材でぱちぱち、学校側でもぱちぱちと記録に忙しい。だが、待てよ・・・そんなことより子供たちと一緒に田に入り、やり方を教え、師範することのほうが大事な筈。・・と昔の自分反省することしきり。
9/11    農業は国の基である_b0161371_21134234.jpg

 こんなどぶ田にコンバインが入る筈もなく、昔ながらのバインダーで刈り取ることに。しかし、倒伏した稲穂がバインダーに食い込むことひどく。人力で稲藁を起こすことに。人手が何倍もかかかることに。
9/11    農業は国の基である_b0161371_21135896.jpg

 学校田は校舎そばにもあった。花壇をつぶして稲を作ったそうな。筆者以前はバケツ稲作と称してバケツに苗を植えて育てた経験も。しかし本当の稲作はそんなものではない・・・忍耐と・・忍耐と・・忍耐がなければ百姓はでいない。実家が水呑み百姓の筆者の実感である。
9/11    農業は国の基である_b0161371_21142677.jpg

 刈り取った稲藁を干すにははさ木が要るがここでは手に入らない。ましてや乾燥機は御法度。カエルが泳ぐプールのヘンスを利用して見事天日干しができた。これで味は最高となる。
9/11    農業は国の基である_b0161371_21144746.jpg

終わってみれば、泥だらけの子供たちの姿、はじめはキャーキャー言っていた5年生だが真面目な面持ちに変わり「一生で一回だろうが得難い経験をしました。」と殊勝な声が返ってきた。乾燥と脱穀が終わって待たれる収穫祭・・呼んでもらたいものである。
by m-gamano | 2013-09-11 21:12 | 我が家のこと | Comments(0)

幸せ探して


by m-gamano