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9/29 生まれた時から死へまっしぐら

人は生まれて死ぬ。形あるものは崩れ、壊れる。生あるものはいずれその命を絶たれる。・・・理屈ではわかっているがこの歳になるまでその実感はよその国のことのようで他人行儀だ。
 5日前に義母の死の報に接し、二人で埼玉へ車を飛ばす。93歳、歳に不足はないと人は言うが身近な人の死にその言葉は切なく聞こえる。
 65歳以上の高齢者は日本では過去最高となったとか・・・。そして、全人口の4分の1という超高齢化社会となったとメディアは報じていた。「終活」や「お墓」の言葉が飛び交う昨今の新聞・テレビである。
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 波乱万丈の93年であった。義母は筆者新卒の時の先輩、教職の厳しさとその素晴らしさを教えてくれた人。
縁がありその箱入り娘さんをいただくことに。息子3人も授かり、単身赴任十数年の極楽トンホの筆者を妻とともに看ていただいた。今はただただ感謝あるのみ。
式場前にレイアウトされ故人の思い出の品々に目を遣れば、在りし日の思い出が走馬灯のように我が脳裏を駆け巡るばかりであった。今はただご冥福をお祈り申す上げる。
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寂しさは息子宅訪問時に即出てくることに。毎年長男宅詣での際は必ず義母の施設を訪れ見舞うことになっていたが今後この仕事も無くなってしまうことに・・・・。元気印の孫3人に義母死去の寂しさが分かることはなかろう。じじばばが来てくれたことが一番の喜びのようだ。息子夫婦の腕に抱かれあふれる3人の「キャッキャッ」はその夜遅くまで続いた。エンボス機能を使って表現した顔は皆笑顔だ。
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この夜のゴチは息子得意のたこ焼き。越後人のじじばばの舌はたこ焼きの味は覚えていない。
しかし、食してみればカリッと焼けた皮、とろけるようなタコとキャべツと小麦粉のコラボ。ビールにも酒にもよく合う逸品となった。
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 この日のサプライズは、一週間後に迫ったばばのお誕生日の前倒しパーティ。年はもう取りたくないばばだが息子夫婦や孫たちからの祝いケーキにウルウル顔はめったに見せない本物の姿。1歳、3歳、6歳も交じって歌う「法被否ハッピーバースディ To You」 は何回もアンコールとなった。
 
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 「孫無くて 何がこの世の 楽しみか」とは今のこの時のじじの心境である。この夜「じいちゃんと寝る・・・。」と言ってくれた3歳孫娘と6歳の孫の殺し文句にじじは先日没した愛機より更に舞い上がっていた。高度はおよそ1万メートルか。じじのケアーは朝まで続いた。暑くて布団から乗り出す孫たちを引っ張り戻すこと数回。育児の大変さに妻と亡き義母に感謝の気持ちを伝えるには「遅かりし 由良介・・・。」であった。
by m-gamano | 2013-09-29 20:26 | 我が家のこと | Comments(0)

幸せ探して


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