11/9 少子高齢化は閉校を早めて
豪雪地帯の学校ということで3階に体育館、中廊下方式、高床方式をとるなど雪対策は完璧、しかも造りは堅固にして豪勢であり、30年たった今なお、ピカピカに光輝いていた。
天を突き刺すかのように大きな筐体にすべてを包み込んだ校舎、威風堂々の風格は変わらなかった。
広く開かれた玄関には閉校を示す立て看板。
そして地域の老人会から指導を受けて育てた子供たちの菊花
式典出席者数は250名。
在校児童数は11名、その児童も3月には松代小学校へ通うことに、本日の呼びかけのテーマは「大好きだ奴奈川校、そしてありがとう奴奈川校」であった。
思い出を語る会には卒業生と旧職員、地域の人たちが参加し、古きよき時代に花を咲かせていた。
担任ではなかった筆者ではあったが理科指導やクラブ指導で教えた子供たちも酔って否寄ってきて
エンジン付きのボートを造りプールで遊んだことや理科実験で失敗したことなどおおよそ忘れかけていた古(いにしえ)の記憶を呼び戻してくれるに時間はかからなかった。フィナーレは卒業生と旧職員がステージ上に上げられ「ふるさと」の全員合唱となった。
筆者が赴任した8校のうち実に4校が閉校の憂き目にあうことに。実に少子高齢化社会を今更ながらに体験するとは・・・。今はただ卒業生の頑張りを期待したい。