7/3 憂う 閣議決定された集団的自衛権
さて、国民の多くが反対しこぶしを上げて反対する中で「安倍劇場」の集団的自衛権は可決された。「国民の生命を守り、国の安全と幸福を追求するために集団的自衛権が必要」とする安倍総理の脅しともとれる言葉と情緒に訴える言葉を使い国民に納得させようする魂胆は見え見え。
先の大戦を思い起こすまでもなく、今起きているイラン・イラク戦争では殺戮の連鎖は留まることを知らない。一方に組みすることの恐ろしさは誰もが知っている筈。
賛成派は言う、今の国際情勢はそんな甘いものではない。平和ボケに浮かれている中で、いつ隣国があるいは隣国の隣国がミサイルを発射してくるかも知れない。憲法はその時々に応して変えるべきもの、そうでなければ解釈を変えて現状に適応させて初めて生きる。」と。
一方で先の大戦で応召し、死線を彷徨った先輩たちも言う。「日本は二度とあのような過ちは犯してはならない、」と。
日本人は、一過性の気質を多く持つ国民に思えて仕方がない。消費税反対など可決されるまでは一生懸命に反対するが、実施されるとすぐに慣れ親しんでこれにどううまく付き合うか、の方に腐心する。が、今度ばかりは違ってほしい。これからずっと、我が孫が子が抱えるあろう戦争へ巻き込まれる恐怖えを。
よく言われる「時の一内閣で国権の最高法である憲法を骨抜きにしてはならない。」と。確かにそうだ。しかし、安倍政権は従来自民党政府が党是として堅持してきた憲法9条への揺さぶりを大胆に仕掛けてきたのである。昭和の時代に起こした戦争を平成の名が示す通りいつまでも平成に保つことが我ら最後の努めと思う。読者のご意見もお聞きしたい。