7/16 綾小路公麿未だ元気
傾聴するにも既にお聞きするお話もなくなった。お聞きしても毎回同じことばかりのようだ。しかし、本人にとってはいつも新しい気持ちの筈。相棒のOさんと3時間相務める。部屋の壁面にはこの時期といえば「七夕飾り」が綺麗だ。願いも「世界平和」から「孫と楽しく過ごせたらいい」とかわいい言葉まで、人生のフィナーレを明るく迎えようとする気持ちは嬉しい。
いつものことだがセンターに着いた人からお風呂が待っている。自宅ではとてもとても風呂など入れてもらえない環境。ここでは人力にまかせて若い介護員が手分けしてニューヨークへ連れていってくれる。筆者も入りたいが介護の認定を受けていないのでアウト。本日の映画はかの有名な中高年のアイドル「綾小路公麿」の大宮ライブ。昭和枯れススキ中高年の有りの侭を笑いに替えたパフォーマンスに上品な奥様も高潔な紳士も皆笑うという。
波乱万丈の人生を生き還暦を迎えた綾小路公麿の毒舌漫談にぐったりとしていたおばあちゃんもムックリと頭を上げ、聞き惚れていた90分であった。
遅ればせながら筆者も数年前にライブをまとめたDVDを買ってしまった。誰にも聞かれない車の中の試聴がストレス解消の一役を担っていることは間違いない。(ライブの一コマ引用)