9/8 名月をとってくれろと泣く子かな (一茶)
月をみていると何故かつい最近他界されたお隣のご主人のことが思い出した。しっかりと家族を見守る人だった。冬は早朝より家族が仕事に行く前に雪を払い、道つけをしていた人。今夜はあのお月様の中で何をしていらっしゃることやら。今朝はその奥さんが空き地の雑草を電動刈払機で除草をしていた。その胸中は・・・・今度は吾輩がサポートせねばと余計なことと知りながら元民生委員のお節介心がうずく。
もうひとつ、思い出したのは一周忌を先日迎えた妻の母のこと。妻だけ出席したが数年前まで寝たきりの暮らし、自らの存在を知ることもなく。自らの命を人に託し、94歳で逝くまで何を思い、何を感じて逝ったのだろうか。こうこうと輝く月を見ながら・・・思いは亡き近き人々にまで及んだ中秋の名月のの夜であった。