12/1 党首討論会の行方
安倍、海江田、山口、志位、平沼、小沢、江田、吉田各党首には委員からテーマが示され、これに対してどう答えるか。
また、各党首から党首への質問と応答が繰り返されていた。そのほとんどはかみ合わなかったが。
各党首が述べるマニュフェストは絵に描いた餅のごごく、玉虫色のごとく、金科玉条のごごくまぶしくて、これらの政策が全て成功したら素晴らしい日本になるだろう・・なと感心しきりであった。
国民の多くの人からは素朴な疑問が新聞、テレビなどメディアを通して寄せられていた。
そのほとんどは現政権の施策に対する手厳しい意見であった。例えば
〇 今回の選挙の大義はどこにあるのか。金を巡る問題を隠すためでは?
〇 大義のない選挙に700億円もの金を年末の忙しい時に使うならもっと違う施策に金を回すべき。
〇 円安株高で儲けたのは大企業がほとんど、中小企業に景気が上向いた、賃金が上がった実感は全くな
い。
〇 総理は、民主党政権時代より景気指数のほとんどが上向いており、経済の好循環が今後
大いに期待される・・・と言うが国内総生産は2期続いてマイナス成長を記録している。
どうしてか?
等々手厳しい。
今回の選挙の争点は与党から見れば、景気回復は続いているが回復は今道半ばであるから、今後に期待してほしいと訴えている。が、争点はこれだけではない筈。集団的自衛権の行使、TPP問題にからむ日本の食糧問題、一票の格差の問題、原発問題に端を発したエネルギー問題、身を切る国会議員の定数削減の放置、消費税引き上げ延期問題等々そのほとんどが最重要課題なのに論点として取り上げ、取り組もうとしない与党の姿勢によく言われる暴走と傲慢を垣間見た国民は多い。
筆者曰く、どうせ上がる10%だが、軽減税率を自民党に提示して引かない公明党の心意気は買いたい。