12/10 妙高は雪、公園は嵐の前の静けさ
国は色々と事故や不都合を起こしている無人機ドローンの飛行に規制をかけることを決めたと言う。新しいスタイル、新しい飛行形態のこの種の飛行にはこれまで何も規制もかからず、官邸の屋上に墜落したり、お城の上空を空撮したりと世間を騒がせていた。この種のヘリ(?)が世の中に出ることなど早くから分かっていたのに対応をしてこなかった日本政府の遅さが露呈した形だ。市街地や住宅密集地、政治的中心地などセキュリティや安全を保つべき所への飛行も禁止となった。また飛行計画を出すことを義務づけられたと言う。
空撮に関する限り、音もなく、小回りが効き、安価に動画撮影ができるメリットは大きい。
しかし、筆者昨年の4月夕方高田公園の花見会場お堀上空を音もなく飛行するドローンには驚かされた。
ここでノーコン(トロール)になったらどうなるか・・・大惨事になること必定とみた筆者だ。
アメリカでは、宅配にドローンを利用する案が浮上しているという。ほんまかいな・・・と空飛ぶことを少しかじった筆者は疑問を持つ。
本田ジェット型式証明を獲得
三菱重工の双発ジェット機よりも早くそのデビューが話題となっていた本田ジェットがこの度アメリカ航空当局の型式証明を獲得したという。この型式証明をゲットしなければ販売ができないとか。
ホンダは三菱とは違い独自の製造思想で飛行機を作ってきた。無論部品などそのほとんどは外国の部品・部材を使うというがその設計思想は日本人設計者が担当したというからジャパニーズスピリッツが反映されたもの。
双発と聞けばMRjもそうだが双発ジェット旅客機は両主翼下にエンジンをぶら下げて飛ぶ形がほとんど。しかし、本田ジェットは違ってた。見て分かるように主翼の上にエンジンを置き、まるで家庭用扇風機二つで空を飛ぶ格好だ。
写真で見る限り、本田ジェットはMRJの流線型に比べてずんぐりむっくりの感は否めない。卑近な例だが先日離陸失敗した筆者の合の子飛行機に似ている。今後のフライトが待たれる。すでに100機の受注が入っているという。
野坂昭如氏死去
作家であり歌手であり、作詞家であり、代議士であった野坂昭如氏が亡くなったという。筆者の記憶にあるのは、反戦家であり、直樹賞作家であり、歌手であったことくらいだろうか。
若かりし頃、新潟で時の田中角栄と争い落選した強者であったことを鮮明に覚えている。
それ以上に衝撃的だったのが直樹賞受賞作品「火垂るの墓」であろう。このアニメを見て泣かされた人は多かったという。兄と義妹二人で戦争の最中(さなか)を必死になって生きようともがく様を涙なくして見る人はいなかった筈。そして、戦争に対する憎悪、虚しさ、悲しさを我々に教えてくれた希少な作品の一つだ。野坂氏の青春と生い立ちが作品に表現され、私たちに警鐘として伝えたかったに違いない。激動の昭和を飾った巨星がまたひとつ消えた。
今日の公園は「落ち葉しぐれ」
昨年の12月7日は降雪多く、除雪車が出て我が団地はてんてこ舞いとなったことが日記に記されていた。気象予報士は言う「今年は暖冬傾向だ。」と。それを裏付けるように妙高山と火打山も南葉山もすでに何回かの降雪を迎えたが高田までは降りてきない。
そして暖かい。冬囲いを終え、冬タイヤに換え、57円の灯油を買い求め、いつ降ってもいいと我が家の冬突入宣言をしたばかり・・なのに。
公園の色は茶系統の中に緑、そしてドウダンツツジ系の赤が見えるくらいか。お城は衣服を剥ぎ取られた裸の王様のごとく、寒々しいが凛として気高い。
蓮の畑となる西堀に架かる西堀橋には母と子が久々の散歩に出向き、親子の絆を強くしていた。
そのお母さんから「こんにちは」と予期せぬご挨拶、気持ちは即二十歳(はたち)にバック、ドギマギし慌てふためく筆者を想像してもらいたい。歳はとっても心は至って未成熟なのである。
この橋の袂には高田を歌い上げた名歌「高田の四季」の歌碑がある。これは冬である。
蓮の畑の西堀を散策できるプロムナードには著名な芸術家の作品群が立ち並ぶ。この寒さは裸体に堪えるかと被されたのは藁でもコモでもなく、杉丸太である。凍てつく冬でも観てほしいとは作家の願いか市の願いか。作品名「蒼い空」は小池藤雄さんの作。
定点撮影ポイントは移動する。藤棚のある花見会場から見た極楽橋、すぐに目に入ったのは欄干から顔を出し、堀の錦鯉を見る保育園児たち。ヒヤッとした筈・・は通行人。これに気づいたか、先生たち、すぐに園児を引き連れ極楽橋を離れた。めでたし、めでたし。
この穏やかさはいつまで続くのだろうか。「神と気象予報士のみぞ知る」である。