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1/7 似て非なる声

その昔、現役時代、小中学校の三学期始業式は一月八日、官公庁の仕事始めは一月四日であった。今の変わりないようだが。
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校区の小学校三学期始めは市内の多くと同じく、七草がゆをすすって登校したかどうかは知らないが本日という。午後筋向いの五年生の女子が三学期の行事予定表とフリー参観日の案内を持参。転居してきたときは二年生とかわいらしい姿であったが今では学校の中心的存在、団地で古狸となった筆者多かれ少なかれ世話になっている。
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同じ小学生でも昔と今ではその夢も考え方も大きく変わってきている。その昔言われた言葉が君たちの未来は無限の可能性に満ち溢れている。」と。しかし、今の子供たちに可能性に満ちた未来や期待される世界が約束できると言えるだろうか。毎日飛び込んでくるいろいろな情報を見てもろくなものはない。「いじめ」「自殺」「DV」などと物の豊かな環境下で暮らす児童生徒だが・・・。そして、大変な受験のハードルを乗り越えて社会に出てもそれぞれが一生を賭けるような職業に就けることなど砂の中のダイヤモンドを拾うに等しい。バイト、派遣社員、非正規雇用と結婚はもとより最低生活さえままならぬ現状に置かれている。
総理は言う。景気は右肩上がり、給料もそれなりに上がってきている・と。実際はどうだろうか。
非正規雇用なるが故に、派遣雇用なるが故に、無定量な仕事量が過労死を招く例が後を絶たない。軽減税率の法案審議が今国会で検討されるが来年実施の10%の消費税が低所得層を直撃し、低年金生活の高齢者に孤独死の危険が忍び寄る。
政府は「一億総活躍時代」を声高らかに叫ぶが、我ら前期・後期高齢者に何を期待し、何を求めているのだろうか。年金給付年齢を遅らすことを画策しても、高齢者に仕事が回ってくることは、若者の仕事を取り上げることとバッテンし足が前に出ない。地方創生時代を訴えるが国の官庁が地方にシフトしたとは聞いたことはない。
あるのは、危険の代名詞にもなっている原発や公害垂れ流しの工場、核廃棄物など、およそ保障金で地方の豊かな自然と貧弱な自治体の足元に小判をちらつかせる悪徳商人としか映らない悪代官の所業が映るだけでである。

筆者、世界情勢には「井の中の蛙」の如く疎いのでテレビ・新聞・ラジオの情報から流れる内容を自分なりにまとめている。ISの台頭によって、国が国の形を維持できず、難民として国外に逃亡する様を見るのは寂しい。まるで映画やドラマのワンシーンのごとくだが、島国の日本に難民は歩いて来ない。したがって「対岸の火」に映るのである。これが現実である。今考えると第二次大戦後の東西冷戦時代がまだよかったのかも。大国がしっかり睨みを利かせている間はその同盟国は何ら手出しができなかった。無論ISなどゲリラが生まれることはなかった。朝鮮戦争やベトナム戦争はそれぞれの国が相対したが後ろ楯ての東西大国の代理戦争であったために長引くことはなかった。
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本日昼までの雨は止み、寒くなってきたかと思えば、白いものがちらほらと落ちてきた。雪である。年末年始、青息吐息であった妙高高原は、湯沢は、津南は、スキー場を抱える多くの自治体、会社は「遅かりし、由良之介!!」とばかり、喜んでいることだろう。除雪を受け持つ土木会社など祈るような気持ちで「ほっ」としていることだろう。雪国の宿命、会った人毎に「雪が降らんでいい塩梅だね・・。」は禁句だ・・・。顔をしかめるご仁もすぐそばに居て
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ここにきて、はたと気づいたのが表題、脱線も甚だしく、これから少しばかり書かせていただく。
正月三が日が終わったあたりから、BSテレビは「刑事コロンボ」を再放送している。が、筆者どうしても気になることが一つ、吹き替えの名声優である小池朝雄さんの声ではないのである。
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あの、どこかガスぬきしたような渋い、コロンボの風情にマッチした声ではない。人物と声がミスマッチしている俳優で違和感を覚えるのはダーティハリー役の声、そして、ハリソン・フォード
マンガアニメで言えば「サザエさん」の波平さんの声などである。有名な俳優の声はいったん耳についたら離れない・・・。これが日本人。俳優は成長し、声も変わる筈だが人はいつまでも昔聞いたその声にこだわる。
いっそのこと、吹き替えをせず、原語に日本語訳をしたほうがいいのかも・・・。古人の頭は柔軟性がないとはっきりわかった私大否次第の筆者だ。

さて、何か忘れたと思ったら今日は七草がゆをいただく日だという。わが田舎にそんな行事はなかった。雪の下から保存した大根や白菜、そしてキャベツを掘り出して冬の野菜不足を補うことは忘れることはなかった。
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年が明ければ大きな事業はとりあえずない。三度三度妻が出す昨日と同じ食事だが、いただけることに感謝しながらユニセフが流す栄養失調の子供たちには申し訳ない気持ちでいただいている筆者だ。
by m-gamano | 2016-01-07 15:35 | 我が家のこと | Comments(0)

幸せ探して


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