世間並みに我が家にもGWが訪れるかと心待ちにしていたが、意に反して孫たちは来れないという。孫たちの駆けっこを夢見ながらきれいに刈り取っ隣の芝生は功を奏することなく間もなく雑草原と化すことだろう。
出たがり屋のじじに反して出たくないがり屋の妻を残して、昨日は、妙高市の高床山森林公園に出向く。29日と30日は公園開きと称してレクリエーションがあり、無料のトン汁が振舞われるという。
ここはそう大きな公園でもない。妙高山が望めるスポットでもない、ひと山全部がキャンプ場となっている。テニスコートもあるが訪れる多くの人の狙いはこの時期旬、春の山菜が目当てだ。
毎年この時期筆者が一度は訪れる場所がここ。山菜採りは後処理が面倒でほとんど手掛けない。誰も来ない週日、広場のど真ん中に陣取り、風が小枝を渡るささやきを聴き、新聞を見、寝ころび、コンビニのおにぎりにさば缶を添え、缶コーヒーをすすりながらしばし我を忘れる。筆者にとってこの上ない贅沢に浸るひとときとなる。
この日は、地元の方々が整備してくれたきれいな公園に居場所を確保、全国レクリエーション協会妙高支部の方の世話で、親子連れと一緒になって各種ゲームに興じ、童心にかえる。
同年代と思(おぼ)しき担当のおばさんのお誘いを受け、山のお遊びにしてはおよそミスマッチのゲームにはまる。写真の木枠の上下に二人相対し、与えられた14個の凹におはじきを自他の凹に順番に入れながら早く自分の凹のおはじきがなくなった方が上り・・・というアジアから入ってきた「マンカラ」というゲームにチャレンジ。頭も使うので脳トレとして、サロンでも使えそうだと収穫の一つをゲット。
さらにゲームは続く。輪投げは点数を書いた動物にロープを投げる入れるゲーム。50点ゲットだとチョコの金メダルを首からかけてもらえる・・筆者も50点ばかりねらい3投目にしてメダルをゲット。一瞬だったが老心から童心にかえる。
今回のメインイベントは昼食。持ちあわせてコンビニおにぎりにさば缶を加え、無料のトン汁と共に胃袋に流す。この地域でこの時期のゴチはタケノコ汁、いただいたトン汁に持参のサバ缶を少し入れ、タケノコ汁に見立ててしばし孤食を楽しんだ。
食足りて眠気催す。親子の歓声を遠くに聞きて青空ならぬ桜の木の枝を仰ぎ見る。白い桜の花は既になく、爛漫の青葉若葉が目に染みる。
北朝鮮のミサイル発射ニュースなど、ここに居る誰の頭にもない、のどかな森林公園の週末となった。