新聞は毎日筆者にいろんなブログのネタを紹介してくれる貴重な存在である。嬉しい限りであると同時に高齢者となった今、自分の命を守るための医療の極みを知る存在としても無くてはならぬ媒体でもある。 今朝の新聞を広げると一面中段に「紅麹サプリ 入院26人」」にとある。前段の5文字を見て推測することは、健康食品から抽出したサプリだろうとは予測がついた。ただ、先頭の紅の文字を見るとどうしても人工着色のイメージしか思い出せない。小文字ながら4段記事を読む。読んでみて、このサプリは、どこの健康食品会社が調整しネット予約で中高年が多くかかるこれコレステロールの値を下げるサプリであることが分かった。
高齢者になると身体計測でデータが上がるものも下がるものも多い。年齢に相応した数値であればいいが、そうでない場合は五臓六腑の数値に異常を示すことが多い。つまり人間が生きていくための機能が適正であるかないかを示す指標となって出てくる仕組み。
原材料となる紅麹が製造されている薬剤は小林製薬であった。ここから発売される紅麹は機能食品としてコレステロールの数値を下げる食品としていろいろな食品に調剤され、販売されている。新聞には入院患者を出さぬように小林製薬から取り込んだ食品に組み込み販売していた6社が商品の自主回収を公開していた。
朝からテレビを見続けると高齢者向けと思われる機能食品の入ったサプリメントの宣伝がやけに多い。筆者もついつい「放送終了後30以内のお申し込みの方に限り格安の価格でご提供します。」の安売りの宣伝に弱い人間だ。
過日も高齢者の60%~80%の割合で多い頻尿や夜
尿そしてちょい漏れ対策として漢方薬を買ってしまった一人だ。
かかりつけの医者の治療を受けてはいるが藪医者なのか一向に治らない。きっとドクターは言うだろう「お歳だからね。」と。だが、お手軽な価格で宣伝通りならきっと成果は出るだろうと求めた次第だ。よくならなくてもこの価格なら仕方ないか、とあきらめるのも自分。敵もさる者
当品は漢方薬であるので即効性はなく、2~3か月呑まないと効果は期待できないと脅す。西洋医学でいう即効性のなさが嫌だが仕方あるまいとついつい買ってしまった。
ここまで話をしてしまうと全部ばらしてしまうことになるが、多くの高齢者は薬漬けになるほど医者からもらう薬を飲んでいる筈。筆者も5本の指から余るほど薬をたくさん飲まされている。薬の効能を人体実験で確かめようとしているのかと思うほどの量だ。これで副作用はないのか?呑み合わせの悪い薬はないのか?心配は絶えない。
ここにきて、東洋医学を学んでいる訳でもないが、韓国のテレビドラマ「宮廷医官 ホジュン」を過去何回も見てしまった。ホジュンは一介の若者だが朝鮮半島に自生する薬草に魅せられ、貧しい民の病を治そうと自ら奥山に霊験新たかな高麗人参などの薬草を求め、神様のような経験豊かな恩師の元で学び、朝廷一族の健康を看続け、患者の心に寄り添って治療に専念する。そして西洋医学の基本外科手術も東洋医学の基本である針・灸も加えて治療するから薬は毒にもなるほど効き目はあるものの扱いは十分しなければ、悪用される場も何回なく見せられてしまった。
今回の小林製薬の製品に入っている紅麹も販売した食品の中に予想もしなかった危険な薬剤が入っていたことが確認できなかった、と判断の難しい弱みを見せつけられる。
ついに御本家がある大阪市は小林製薬に「紅麹サプリ回収命令」を出した。有害物質と断定したのであった。
ここにきて医業の信頼性をバックに、サプリ販売に加担したとみられ機能サプリを思い出した。目薬だった呑む目薬だったか失念したが、購入した患者さんからは、「さすが目に関しては優れた薬を出している〇〇製薬さん、このサプリはよく効いてくれる。助かるよ!」の声が大きな宣伝効果を生んだようだ。