5/2 信濃路に桜を求めて
次の桜は飯綱町の「袖之山シダレザクラ」。桜の植生の仕方も色々あり、長野県の桜は北信にみる限り一本桜が多く、福島県三春の桜もしかり。高田や弘前城公園のように桜並木を見ることはないようだ。見事なシダレザクラが数本、休日でないにもかかわらず、大勢のカメラマニアで溢れかえっていた。
次は桜ではないが大きな岩石、名前は船の舳に似ていることから「舟石」と呼ぶそうな。今から数十万年前に噴火した古飯綱山火山が爆発した時に流れ下った岩屑の一つと言われているようだ。地表から出た部分は氷山ならぬ岩山の一角か・・・。
次の桜はこれも一本杉ならぬ一本桜名前は「地蔵久保のオオヤマザクラ」。これは正に一本だけ堂々とした佇まいであった。
最後の桜は「萬霊寺のシダレザクラ」。ここも段々の参拝道に見事なシダレザクラが数本、上がった花火が消え去る時の風情に似て感心しきりであった。花見客のナンバーを見れば、和泉、横浜、品川など全国区に広がっており、長野の観光手腕に学ぶ所大いに有りの感じがした花見紀行となった。
次は「ミズバショウ」の見学。飯綱山とおぼしき山の裾野に広がる広大な湿地におそらく数万株もあろうミズバショウの群生地を見ることができた。筆者この年までこれほどのミズバショウの群生を見たことは無く、入口付近ではシャッターを盛んに切っていたが、最後にはカメラを構えることもしなくなるほどその数に圧倒されてしまった。恐るべきミズバショウである。
顧みすればここは越後の池ノ平、池ノ平はイモリ池のほとり、ここは観光客も多いが雪も多く、寒さが身に染みて越後であることを痛感。最後の立ち寄り先にて記念写真を一枚・・。PCネットのメンバー多くして車体のデフを地面に少しだけこすったが事故もなく、喜ばれたことが大きな収穫。エスコートしてくれたサノ氏には感謝しきりである。