10/9 紅葉にはやや早く、パソコンは入力拒否で
毎年のことながら、絵心のない筆者はパチリ系で枯れ木も山の賑わいのくちで参加。これも毎年のことながら撮った写真の逸品を出すのではなく、提出した作品名に合わせて切羽詰まった頃、撮影に出向くことになる。
テーマの一つは秋、妙高山全山が紅葉してもしなくても作品展1週間前に撮影に出向く「泥縄式作品完成法」を採用。
そして、パソコン講習会の最中(さなか)、昨日西の空に黒雲が立ち込め北風が強くなる中で車を飛ばす。妙高山笹ヶ峰へと向かう。週日のせいか車は少なく、懐かしの杉野沢を横目に見て登も紅葉は見当たらず、グリーンのみ。五八木あたりからちらほらとウルシやナナカマドの色づきが見えてくる。曲がりくねったアスファルトはこの山には異質な存在だが、遠近法の勉強にはなくてはならない。遠くは細く、近くは太く曲がりくねっているのが筆者は好きである。
昨年の今頃は道路を挟んで周囲はまるで燃える炎のようであった。筆者の心も踊ってしまうほどであったと記憶している。
そして、ついに燃える紅葉群にたどり着く。そこは笹ヶ峰牧場を眼下に見下す位置、笹ヶ峰では最高高度に位置する道路である。そして、火打山登山道入り口という。
にわかに西の空から垂れこめる黒雲の合間から見える妙高外輪山の山肌、すでに紅葉が真っ盛り、ここ笹ヶ峰野営場に降りてくるのは来週ごろか。季節の移ろいは町場にいる我らには計り知れない。
道中、杉ノ原スキー場のリフトサイドからからは、長野県野尻湖が朝もやの中で煙っていた。数年前あそこで真っ赤な秋を探した頃のことは記憶に新しい。
やや強い北風に追いまくられるように降りた池の平も雲脚は早く、外輪山に囲まれた妙高山頂だが、雲間の太陽は拝めずややダークな色調。スキー場のゲレンデに揺れるススキケ原は新雪と見まごうばかりであった。
池のほとりに十数年前にオープンした「芭蕉庵」には季節の花々や200円の足湯などやや商売がかった信州資本のお店が頑張っていた。そのお庭に咲いた確か「サフラン」であろう。筆者には春を呼ぶ一番の花「クロッカス」が思い出される。
そして、これはインターネット上から探した「サフラン」」の一種、魅力的な花びらが心を和ます。