1/16 屋根雪降ろしはひやひやもの


1月16日は、昔成人の日の翌日、奉公人や嫁は実家に帰ることを許され、親の愛を一身に受けてまた奉公先や嫁ぎ先に戻ったという。雪国の冬は厳しく、かじかんだ手先を温める暖房器具などあろう筈もなく、筆者の実家など戦争末期、戦後の混乱期など暖をとることなど考えもつかない日々であった。茅葺屋根の家に断熱材などなく、居間の火の気と言えば囲炉裏が一つあるだけ、隙間風は遠慮会釈なく居間を自由に行き来していた。寒さはもちろんだが、子どもだった我らの苦痛の一つに「ひび」や「あかぎれ」があった。今の子どもたちにこんな苦しみはなく、栄養不足と脂分が少ない時代に生まれたが故の結果と聞く。毎日風呂に入り、栄養のあるものを摂っていればこのようなことはなかったと今になって気づく戦中派の一人だ。
 前述のことなどどうでもいいのだが、先日降った仰天の雪降雪70センチの雪だが、豆腐を屋根に敷き詰めたような様相だった。翌日からのお天気にあれよあれよと言う間に積雪は下がっていった。根雪のない中での大雪ということもあり、重さはさほどでもないと見たか隣近所の方々、屋根雪を降ろすご仁は少なかった。
 昨今、高齢化社会になったせいか、やたらと多い高齢者の交通事故、そして、高齢者による雪降ろし中の事故、我が妻、こんなことを聞いていても拙宅の屋根雪を手伝う気配は皆無だ。
 結局筆者、細心の準備と勇気を奮って屋根に上ることに。お天気で積雪はかなり下がったものの、それでも1メートルはあったようだ。お天気そして無風、雪降ろしには絶好の状況。屋根雪降ろしは複数で、との注意はどこえやら、妻は車でそそくさと外出していった。落ちたらどうしたものか、お隣さんを呼ぶしかないと腹をくくり携帯とお茶と命綱を持って上がる。総二階の我が家、一度も使ったことのない煙突が鎮座している。「こつら」(屋根の先にせり出した雪)落としをすべく上がったが、新雪で軽かったことと、雨が降ったことを考え、全体の3/4を降ろしてしまう。きれいに降ろすことによる滑り転倒事故を知っているからである。写真は我が家の屋根の頂上からお隣さんを望んだところ。
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写真は道路から見た我が家の全景。小さく見えるがやはり小さい。

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この日の午前中、福祉協議会主催の「地区サロン」があった。今年最初のサロン。それなりに忙しい年末年始を無事に過ごし、懐かしい友達と会う喜びは満面の笑顔にあった。黒一点の筆者も気持ちは同じだ。新年のご挨拶をする間もなく、握手を求めるお姉さん。血圧測定を手伝うお姉さん。マイコップに名前を書いてくれるスタッフ。ハーレムとはいかないが悪い気はしない鼻下長い筆者だ。
 筋トレ、脳トレ、お茶会など一通りメニューを終えた後、作品造りに入る。作ったものは手作りの
コマ。このコマ、五色の紙テープを1メートルに切り、爪楊枝に色別に丸く貼り付けていくもの。
最後に外周にきれいな柄のテープを巻き付け、下の円盤の外側を上にずらしてボンドで固定すれば終完成。爪楊枝の先を少し切り落として完全なコマとなる。これがその完成したもの。しかし、この作業筋トレ、脳トレで折角ほぐした頭も筋肉も、テープ巻の細かな作業で元の木阿弥となった。残念無念金次郎である。

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一夜明ければ1月17日。この日は傾聴ボラで市社会福祉センターへ出向く。ライブラリーから借用した大型スクリーン。プロジェクター、アンプ一式、そして上映するニュース映画とその昔銀幕を飾ったソフトはDVD映画「青い山脈池部 良、杉 葉子、原 節子、小暮美千代等々往年のドル箱スターの共演は利用者の目を釘付けにしていた。無論白黒である。
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月一の傾聴ボラだが毎月ホールには、スタッフが作った壁飾りがきれいである。今月は、ご覧の通り梅の花が色紙できれいに作られ花開いていた。お札(ふだ)には利用者さん一人ひとりのいや思いが書かれており、七夕の短冊に似て心温まるものになっていた。
そのほとんどは「健康でありますように」であった。さもありなんは筆者とて同じである。


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そして、珍しいことにテーブルの上には紅梅、白梅ではなく、黄梅が飾られており、かすかだがいい匂いが伝わってきた。

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映画が始まって間もなく、館内にけたたましい非常ベルが鳴りわたる。フラッシュ光線があちことから飛んできた。ここに来て5~6年経つが避難訓練の経験もなければ誘導の経験もなかった。とりあえず映画の音を絞り、利用者の動きを見守る。利用者のほとんどは慣れ切っているのか、表情を変えることはなかった。きっと誤報と思っているのだろう。案の定「只今の非常ベルは誤報でした」と人騒がせのお詫びの放送あった。本当ならボラも利用者の避難を支援すべきところ。この施設の甘さが分かった1月の体験であった。



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by m-gamano | 2018-01-16 16:09 | 我が家のこと | Comments(0)

幸せ探して


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