2/15 新型コロナウイルスの感染は時と場所を選ばず日本全国に広がる様相である。昼のニュースで日本国内で感染している人の合計は260人であると報じていた。
屋形船に載った人が感染したとか、タクシーに中国人に似たお客を乗せた運転手が感染したとか、接触したか否かも分からない人からも感染したのではないか、などとの風聞が飛び交う中で日本中噂が噂を呼び疑心暗鬼が独り歩きしていそうで怖い。
人混みの中にはできるだけ入らない、接触をしないなどの自衛策が近くまで求められてきそうだ。
そんな自分は、サロン以外に出向くところは今はない。昨夜ラジコン仲間から「晴れたら見に来いや」と誘いが来る。二つ返事で参加することに。
明ければ今朝の天気はやや雨っぽい、晴れると信じ古巣の飛行場へ。
既に先輩二人は来ていた。曇りにつきサーマル(上昇気流)は望むべくもないが、アオキ氏は手製のハンドランチ(手投げグライダー)を上手に操っていた。
保有するハンドランチのほとんどは自作。バルサ材を切り、骨組みをつくり、フィルムを貼り、胴体は釣り具の竿先(カーボン)で仕上げる。
空気抵抗は皆無に等しい。写真を見れば主翼と尾翼の間に細くてよく見えないくらいの黒い胴体が確認できる。
右利きのアオキ氏は主翼の右下を人差し指と中指に挟み、円盤投げのように自身の体を半回転させながら大空に向けて素早く投げるのである。
機体は軽いので高度は10メートルから20メートルま上昇し、滑空することになる。機体には受信機とバッテリー、サーボモーターがセットされており、プロポ(送信機)により水平尾翼と垂直尾翼が動かす。機体は滑空しながら操縦者の意のままに飛行する。
お天気がよく、上昇気流に乗ればいつまでも降りてこないこともあるという。
アオキ氏は更に小型の「ハンドランチ」も紹介。これも自作という。細く黒い釣り竿のカーボンがよく見える。
もう一人はサエキ氏、本日持参した機体の一つは、色付きの主翼を持つ「モグラ」。私たちはこの種のグライダーを「モグラ」と呼ぶ。「モーターグライダー」の呼称である。
このモグラも朝の湿った空気の中にも拘わらず、モーターの力でぐんぐん高度を上げ、かなり上空で回転を切るとグライダーモードとなり、操縦者の思い通りのフライトをしていた。
サエキ氏持参のもう一つの機体は、直径20センチ未満のローター(回転翼)を持つミニ電動ヘリコプター。
小型ながらきびきびした動きをしていた。この種の機体は小型になるほど操縦は難しく、サエキ氏ももっと大きな入門用のヘリの機体で離陸・着陸・ホバリングの練習をしていた。私がクラブを変えるまで。
本人は今ではドローンも操縦できるベテランになっているという。