じじたちの田植えではなかった筈だが、ご承知のように世界中が日本中がコロナ禍に見舞われ、経済はもとより、人の行き来、教育全般が委縮し子どもたちの学ぶ権利がコロナによって剥奪されたつつある今、学校教育の中でも大事な体験学習は人と接する三密を伴うことから大幅に制限されている。
昨日22日は地元黒田小学校5年生の田植えの日。活動は野外であり、三密になるか否かは相手が目に見えぬ菌だけに多くの学校では実施について慎重だと聞く。
我が校では、臨時休校が学習時間の不足を招くなど学力の低下を防ぎつつ基本的な学習内容である「読み」「書き」「そろばん」に重点を置き、体験学習は割愛し本日の田植えは灰塚老人会だけの田植えに替えることにした。
したがって代かきを終え、田植えを待つ学校田からは、いつもならこ聞こえる甲高い子どもたちの声はない。
突然の動員に集まった老人会のメンバーは10人。
校舎をバックにこれから作業に入るところである。筆者はカメラマンで中にはいない。
学校田の田植えは基本的には子どもの手による手植えとなるところだが、老人会が田植えする必要はなく、本日は田植え機を使うことになった。
この田植え機一見すると子どもが欲しがるTOYに見える。昨今マシンはなんとかロボットと称するようになり、人の代わりに働くイメージで親しみやすさを感ずる外見になってきた。ラジコンは乗れないが乗ってみたい筆者だ。
この田植え機、大量の苗を抱え込み多機能で複数条の田植えがきちんとできる優れ物。機能のほとんどがコンピュータ制御、車体の姿勢制御も簡単だという。苗のセットが終わればあとは運転手の腕任せとなる。
じいさんたちの仕事は苗を田植え機の後部にセットするだけの簡単なもの無言の作業は小一時間で終えた。
借りている学校田は今から8年前元教員のコオリさんからお借りした8畝程の田んぼ。8年間、畦道を整備したり、どぶ田だったところに客土して潜らないようにして、田植え機が入れるようになったとのこと。コーナリングの作業もうまくできた。
これから5年生は、秋の収穫まで稲の成長の仕方を観察し、水の管理をしながら一粒の米が収穫できるまでの大変さを学習することになる。
草刈り後の隣の空き地、先日の刈り草を丸くまとめたら、パターゴルフでもできそうな平地が現れた。でも記念樹が邪魔しそう?
今頃の団地の各家々の庭先には季節の花が満開となる。筆者知りもしない花の名前を言いながらミヤザワさん宅の花の写真を撮らせてもらう。「この○○きれいだね。」と褒めると返ってきた名前は「それシャクナゲだよ。」と赤っ恥をかかされる始末。他に人がいなくて幸いの午後であった。白と赤紅白のセットがこれ。