早朝より上越高田は快晴も快晴、風もそよ風が吹き、心身共にリフレッシュされた一日となった。 週明け月曜日は指先運動のパソコン教室で暗かったが、二日目の今日は、毎年のことながらこの時期恒例の学校田の田植え。
毎年23日か24日と決まっているらしく、この活動を支援してから15年くらいは経っただろうか?
学校と同じ町内にあることで元先生だったKさんから無料で借りた八畝ほどの田にもち米を栽培することにしている。
年が経てば当時元気印の我等老人会のメンバーも加齢で節々が古希古希否コキコキと悲鳴を上げ始め、今年は同じ町内からの参加は僅か3名であった。筆者もバランスのとれない身体を労わりながら5年生が待つ学校田にチャリンコで出向いた。
作業は予め「コロ」という万華鏡に似た苗を植え付ける時のガイドとなる6角形の木製の農具で植え付け場所が明示されたところから始める。
「ころがし」などとも言う地域あり、要は代掻きを終えた田んぼに線引きをし、植えやすい環境を整えるのである。場合によっては熊手のようにすじを引いてクロスして交点に苗を植えるところもあり、はたまた、四角い枠を置きながらその交点に苗を植える地域もあると聞いた。
植え終わった田んぼは今だに茶色の様相。僅か1時間弱の短い時間であったが26名の土と親しんだ満足げな子どもたちの様子は顔にでていた。
田植え作業の陣頭指揮をとったのが以前から世話をかって出たサトウさん、東京のW大学を出たインテリだが何故か不耕起栽培に凝っているようだ。作物と雑草が共存して肥料も消毒も使わな自然農法の一種とか。周りの畑作の人達に虫がわんさと取り付くのではないかと、人目を気にする筆者など考えもつかない農法。ご本人の姿勢から大分お疲れのようで一服の頃か?筆者と同じ年とは思えない頑丈な体躯だ.
植えている姿はプロ級に見える田植えの姿勢。だがこの姿勢では腰に負担がかかり過ぎ、明日か明後日には歩行困難になるかと心配が先に立つ、とは筆者自分のこと。
昨年の5年生は確か38めだったときおくしている。 比べて今年は26名とかなり少なくなった尽児童数に、日本の国政は少子高齢化社会が学校教育にも大きな影響を与えているしか言いようがない。
作業が終わるか終わらない内に上流の農業用水は音を立てて下流に次の仕事をする。子どもたちは泥で汚れた手足を洗い、バランスを崩して泥田に座ってしまった子どもなど千差万別、押し合いへし合いの様であった。
下の写真は、JAからいただいたカレンダー、5月の写真は下のような田植え風景。 撮影地を見ると上越市牧区大月という地域、大きくないしかも耕地整理もしていないような小さな棚田である。山あいにはこのような傘にかくれるような小さな田んぼが昔から耕作されていると言う。この大小さまざまな田んぼは、棚田と言って段々たんぼになり、四季折々を映し出す貴重な自然風景。今度はどの季節が写真となって紹介されることだろう。楽しみである。見たところ近くのおばさんたちが作業着というよりも家庭着で田植えをしていたようにも見える。