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5/29 どこへ行くのアメリカ

  きな臭さが今ほど世界に立ち込めた時はない。否既に発火しボヤとなり初期消火は手に負えなところまで着てしまった感のするウクライナ・ロシア戦争、これに呼応するかのように北朝鮮のドンパチ打ち上げ花火の上げっぱなし、そして対ロシアへの経済制裁を牽制するかのように問題視される台湾周辺、日本のおひざ元に中ソの軍用機が隊列を組んでの侵入劇、慌てふためいて公明党や共産党まで憲法第9条の改憲に一歩足を踏み込み始めた。インドのガンジー首相が体を張って示した無抵抗主義も世代が違う今を生きるプーチンや習近平の力による現状変更にはおよそ通じない話だ。
 そこにきて、またもや、アメリカの風雲児が吠えた。
 24日にアメリカで起きた21名もの無抵抗の児童や教師を無差別に殺傷能力の高い銃で殺戮した18歳になったばかりの高校生による殺人事件。
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 多くのアメリカ国民は、前回の乱射事件から日を置かずにして引き起こされたこの事件に怒りは頂点に達したことだろう。
 全米ライフル協会(NRA)が27日ヒューストンで行われたが、席上前大統領のトランプ氏から出たことばが多くの国民から反感を買った。

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トランプ氏は言う。「問題ある人が事件を起こすたびに、他人の悲しみを極端な政治目標の達成のために利用しようとする人がいる。」と。
ついには「銃規制は、この悲劇を止める効果は全くない。」と言い切った。
 この言い方は、プーチンがウクライナの反撃行動に対して放ったフェイクともプロガンダとも言えるまともな人間が言う言葉ではないし、ましてや国民の生命と財産を守る立場にの政治家の放つ言葉でもない。
 最後は学校では教師もこのような外部からの殺意をもって侵入してきた悪人に対してはこれ対応するだけの訓練をし、犯罪に対応すべきとライフル協会の先鋒のような方言を放った。
 筆者はアメリカ映画は好きだが、そのすべてがアクション化され、殺人のシーンを見てはスカッとするひとに違った感情を持たせるように思えて仕方がない。
 だれもが知っているようにアメリカは移民の国、広大な大陸に上陸し開拓民んとって自分の身を守るのは護身用の銃と仲間の結束しかなかった時代。そこでは銃が極自然に誰もが持った。
 今になって思い出したテレビ映画がある。
「大草原の小さな家」である
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我が息子たちがまだ、小さかった頃、テレビにはアメリカの未だ開拓時代が映す出されていた、未開拓の土地に移り住んだ一家5人、若い夫婦と女の子ども三人、ストーリーは毎回毎回スリルとサスペンス、親子愛と家族愛に満ちながらも危険が一杯の生活環境の中でのハラハラ番組でもあった。
 そんな映画ではあったが、何故かアメリカの開拓精神が若者の心を引き付けて止まなかったことをつい昨日のことのように覚えている。
 時代が変わったのに共和党を支持し、銃に絶対的信頼を寄せる高齢者の多くの人達はいまだに現実を直視しようとしない。 
 今ウクライナの子どもたちが戦争で数多く亡くなっている。たった一人の異常者の持つ一丁の銃によって数多くの人命が失われるこの不条理を理解できない人はいない筈なのに。
 自分の身は自分で守らなければならない、人を頼りにしてはならない、とういう人間としてわきまえなければならないことをウクライナ問題とアメリカの無差別乱射事件から考えさせられた筆者だ。


by m-gamano | 2022-05-29 16:54 | 世の中のこと | Comments(0)

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