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6/2 健康保持は高くついて

  6月に入りなぜか夏の様相と春の寒さがせめぎ合いを始めているようだ。
 日本全国の天気図をみると北は北海道のど真ん中の気温が30度を超えたり、かと思きや東京のど真ん中の気温が20度までいかなかったり、と縦に長い日本列島の気候は千差万別である。
 昨日までは高齢者の長く生き延びるにはどうしたらいいのか、大学の先生の卓越した知識と豊富な人生経験で何とかこれからも生き延びる気持ちが湧いてきた。 
 しかし、理屈だけではこの世は生き延びれない。その現実を本日一日かけて味わわされることに。
 過日5月25日は市の健康診断を受けた。早く健診を夏以降の健診では死が早く我が身にお襲い掛かるかもしれない、と恐怖感に苛まされて我が町内の割り当て健診よりも数カ月早く行われる健診に紛れてここ数年受けてきた。しかし、5月より早い町内はない。
友達は言う。「そこまで早く健診を早めると遅くても早くてもあとは同じこんだよ。!」と。
 得したのは秋口の健診を春先に受けた数カ月だけの話、やっと気がついたものの、顔見知りの同じ町内のメンバーと顔を合わせることもどうかと思い、このスタイルを続けて数年が経つ。
 ここまでは少しばかりの努力の成果があったように思えたが。本日は朝から市の健診ではない「内視鏡カメラ」を飲んで胃と腸の二つの内視鏡検査を行った。
 少し若い時は同じ日に二つ行った検査も、歳を取ったらやや苦しくなり、大腸検査はドクターの勧めで3年に一度にしようと決めていた。
 しかし、これも万が一に細胞に突然変異が起き,がんになったらどうしようと怖くなり、今年は二つ同時に行うことに。
 ドクター曰く、「胃のポリープは二つ心配なのが二つあったので削除しておきました。」
 続いて大腸検査では「気になるポリープが二つあったので細胞を取り,生検に回します。」とのことだった。
 確か検査終了後の診察時にカメラで撮影した胃と大腸の内壁をみれば赤くただれ細胞の一部を削除したあとが赤裸々に見えた。
円形の真ん中に見えるその画像は直径が1センチと大きくはないが、明らかに周囲の内壁と違うその形に心配は更に深まった。
 胃カメラは今は鼻の穴から挿入するのだが、昨年の挿入は右の鼻の穴だったか左の穴だったか?とんと思い出せないのである。
鼻穴に綿棒をさし込みようやく右だったことが分かる。 
 大腸へのスコープの挿入は、胃カメラとは違いかなり太いファイバースコープが入れられる。

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 空っぽの大腸に異物が入れられたので大腸が怒っているのかかなり痛い。ましてや空気をいれると尚更痛みが増した。カメラの先端が大腸をすすむ感触は分かるが一旦進行を停止し、スルスルの音で細胞を削除し、手元に引き出したことが分かった。

 ごく最近までは二つのカメラの挿入は細胞を削除することも含めて確か円代だった筈、だが、今年は8.960円の請求書が提示された。両方とも1割負担の筆者の窓口負担額である。つまり、保険無しであったなら総額89.680円の請求が出されたことだろう。
 恐ろしい話であった。
次に恐れたのは、生検の結果である。「万が一がんの恐れがあると分かれば早くご連絡します。」とのこと。昨年もそだったが、内視鏡を呑んだり、おしりから入れられるのは怖くはないが、その結果を聞きに行くのが怖かった、と記憶している。
 検査、下剤水1リットルを2時間かけて呑む、そして内視鏡検査、診察と一連の医療行為の終わったのが7時間後であった。この間何も食わず、飲んだのはまずい生理食塩水だけであった。
 年をとって一番切ないのが体力の衰えだが、それにも増して病気になってしまうことである。「生老病死」が人間の最終末のプロセスだとすればやはり「ピンピンコロリ」で逝きたいものである。
 

 

by m-gamano | 2022-06-02 19:07 | 世の中のこと | Comments(0)

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