最近は毎週土曜日6時30分からBSテレ東で放映される山田洋次監督「男はつらいよ」番組にのめり込んでいる。山田洋次監督の手により制作された番組否映画はこれまであまり見なかったがテレビ番組化されたこで作品は山田監督の味付けされ誰もが観たあとでほんわりと自らの人生観を一歩後戻りさせる。人間としてこれでいいのかと人間の原点に戻らせる強烈な自己反省をさせられることが多い。 一見どうしようもない人物「フウテンの寅さん」を主人公に仕立て、視聴者の我々を寅さんに挿げ替わらせて、「これでお前たちは人間をやってていいのか?やって行けるのか?後悔はしないのか?」と矢継ぎ早にい攻め立てられるようだ。
感極まったところで、ポロリと寅さんの口からつぶやきの一声、思いやりの、相手の立場に立った時にほとばしる人間本来の思いを聞き、思わずため息と胸が熱くなるのを覚えることが度々あった。
卑近な例だが、人間が本来持つべきこのような思いは決して日本人だけのものでない筈、西洋だろうと東洋だろうと文化・習慣・宗教・歴史観が違えども大きくは世界平和を望む思いは誰も同じ筈、と信じて止まない。
こうしてみればプーチン大統領、
習近平国家主席、北朝鮮のあの人たちは何を考え、今の今を生きようとしているのだろうか?歴史の1ページに自分の名前が載るのを待っているのだろうか?
学ばない人達だと今更ながら日本のテレビ映画のいくつかを観てほしい心境だ。
そして自分の人生を振り返り、自らの手中にある自国の国民の生命財産、そして、国益のためとの大義とやらで幼い子どもたちから自分よりも年上の相手国の先輩の失われた命と財産のことを考えてほしいものである。
こうして「男はつらいよ」を見る時、このストーリーは単純に東京柴又の帝釈天のそばの寅屋という狭い菓子屋のストーリーではなく、全世界が心して世界平和を願うためのストーリーが隠されていると意識化しなければならない、と大きく身構えさせられる。